巨大な絵なんだけど、観てて圧迫感は不思議と感じないのよ。むしろ、画に吸い込まれるような感覚というか。
特に1枚目を初見で見上げた瞬間、身体が持ち上がるような感じがしたの、今でも覚えてる。浮上感というか浮遊感というか。で、びっくらこいて思わず動悸が…(笑)
1枚目の『故郷のスラブ人』は、結局4回観ました。全体を3回見直して、会場出る前に、やっぱりあの絵だけ最後にもう一度、って思って早足でまた戻った。で、しばしじーっと。
展示室を出る時は、後ろ髪引かれまくりというか…むしろ、後ろ髪を掴まれて引き摺り戻されそうな感じの中退室したんでした。でも、出た途端、ああもう一度見たい、と思っちゃって。
椅子とスケブ(&鉛筆)があれば、多分一日中でも見ていられると思う。飽きない。時間忘れる。
こういう体験すると、ルーベンスの絵を見ながら逝った「フランダースの犬」のネロ少年の気分が、ちょっとだけわかる気がするな。…ワシにパトラッシュはいないけど。(※猫はいるぞ!)
っていうか、貸切で一人っきりで他人を気にせず存分に鑑賞したい…巨大な絵に四方を囲まれるあの感覚、何ちゅー幸せだろ…