最終回のコウノドリ #11 〜おまけ その1
最終話前半は、透子さんの不安と、それに寄り添うサクラ達
後半は、武田の出産と緊急事態、その決着
という感じの構成だった最終話。
所々にペルソナメンバーそれぞれの想いや関係性、過去エピソードが挟まれてて
ラストは、去る者残る者、皆それぞれがそれぞれの場所へ、決意も新たに旅立っていくという感じ。
形の上では「残る」こととなったサクラだって、新たなステージへと飛び立つのは同じ。
「一人じゃない」 「傍にいる」 「ここにいる」 「一緒にいる」
そんな創り手側のメッセージを強く感じたお話でもありました。
「人は必ず、誰かが傍にいて 誰かの傍にいる」
#9の、サクラの言葉を改めて思い出したり、ね。
それから
特に、3つの同期二人組の関係性について、現在過去未来がフォローアップされてた気もする
・サクラと四宮
・下屋と白川
・小松と武田
この3組ね。
では、2期最後のおまけレビュー
【#11 特にググッ!と来たシーン】
■サクラ、驚愕する その1
中国人観光客(しかも臨月)の緊急搬送→出産。担当するのはサクラと小松さん。
救急搬入口でストレッチャーに乗せられたままパニック状態で泣き叫ぶ妊婦さん。話すのは勿論中国語。つきそう旦那さんも中国語しか話せない。
小松「あー、ソーリーソーリー、アイ・キャント・スピーク・チャイニーズなのよ!ごめんなさいねー!」
と、ジャパニーズイングリッシュ丸出しで旦那に応じる小松と
サクラ「お母さん!赤ちゃん元気です!大丈夫!一緒に頑張りましょう!」
と日本語で、あくまでいつもの様に妊婦の顔を真っ直ぐ見て声をかけるサクラ。
LDRに運ばれた後も、ジェルネールを取る・取るなで分娩台の上で妊婦さん大暴れ。ネールつけてると指先挟んで酸素飽和度を測る機械(パルスオキシメーターというらしい)が付けられない…のだけど、なんせ言葉が通じないと説明も困難でね…
妊婦「●×△ま△k□j×◇う◎!」(訳:せっかく銀座でつけて貰ったのにぃ!)
小松「…何だって?」
サクラ「解らないですね…」
と、お手上げ状態。
英語の医学論文普通に読みこなし、医学書(勿論原書)バリバリ読み込んでたサクラ先生(2期#5参照)も、さすがに中国語は範疇外の様子。
其処へ、流暢な中国語と共に倉崎センセ登場。
倉崎「(中国語で) なら、指を切り落とすしかありませんね
妊娠中は何が起こるかわからない。それを承知で旅をしてたんでしょ?」
固まる中国人夫婦。サクラも小松も呆気にとられた顔
サクラ「……倉崎…中国語しゃべれるの…?」
倉崎「(平然と) はい。 …訳は聞かないでください」
小松・サクラ「……了解」「……うん、わかった」
謎の女・倉崎、再び! 果たして倉崎の過去に一体何が!?(笑)
そして、サクラと小松さんのシンクロが…(笑)
にしても、妊婦のマタ旅に、旅行先での緊急搬送と出産、お産時のネールかぁ。
うわぁ、すごくあり得そうな事態だ…っつか、これからどんどん増えていきそう、こういうケース。
■チームペルソナ 一致団結!
引き続き中国人妊婦のお産。
倉崎という通訳を得てサクラたちは再始動。
小松「よし!赤ちゃんの生まれ方は万国共通!頑張って行こ!」
全員「はいっ!」
わーい!細かい部分だけど、こーいうトコも好き!
すごくコウノドリっぽいよねー!
■サクラ驚愕する その2
まだまだ続く中国人妊婦のお産。
どうにもうまく下りてこない赤ちゃんに、難産の気配?…って辺りでタイミングよくやって来たNの先生。
その顔を見たサクラたちは全員びっくり。
サクラなんか ( ゚д゚)ポカーン ←まさにコレ
サクラ達「え?」
新井「…(チラリとそちらを見て無言で会釈)」
サクラ達「えええっ!? (と全員新井を凝視)」
サクラ「あ、新井先生…なんで…???」
新井「話はあとで。モタモタしないでお産に集中して下さい」
小松・サクラ「…はい」
クールにぴしゃり!の新井センセと、叱られて素直に「…はい」と声揃えるサクラ&小松がツボ
新井センセ、すっごく「らしい」なぁ!それに、サクラと小松さんのシンクロユニゾン再び(笑)
いいなぁ!こういうの好きだ。すっごくコウノドリっぽいなぁ!
にしても、嬉しい!最終話冒頭で復帰シーンが見られるなんて。
新井センセ、お帰りなさい! …返す返すも復帰回が最終回ってのがまことに以て惜しいけど!
でも、新井センセ、いい表情するようになったなぁ。#8でも感じたけど。
赤ちゃん見つめる新井センセの顔、すごく優しくて温かい。相変わらず美人だけど、2年前と比べて目元の険が取れたというか、雰囲気丸くなったね。
そして、そんな新井センセの様子を背後からそっと見つめるサクラの顔もすごく優しい…
■同期の二人 …の片割れ達の会話
下屋「同期の前向きな旅立ち…… 応援するしか、ないですし」
下屋「ただ――私が医者になってから――ううん、学生実習の時から、アイツが傍にいなかったこと、
ないんで」
サクラ「……うん…そうだね――」
学生の時からアイツが傍にいなかったことが無い
それは、下屋と白川の同期の二人だけの話じゃないね。
サクラと四宮も、同じだ。
ずっと一緒で、常に傍にいるのが当たり前だった二人。
サクラの返答までの間が趣深いよね
■別れの予感?
下屋「鴻鳥先生は、ずっと、ペルソナにいますよね?」
サクラ「……」
そう訊いてしまったのは、下屋自身が白川との別れに寂しさを感じているから
誰かに――サクラには、ずっとここにいてほしいと願っているからだね。
でも、サクラはそれに答えない。答えられない。
このカットのサクラの表情も、絶妙だなぁ…
先々自分がどうなるかなんて誰にもわからんよ。
明日自分が何処で何をやっているか、数年後自分が何処にいるのか…生きているのか。
そんなの、分かる人、いる? 確実に知る方法なんて、ある?
ましてや「ずっと」だなんて。
…ま、創り手側の視聴者焦らし作戦なのかもしれんけど(笑)。
■大切なのは、見守ること
ダウン症児を生むと決めた高山透子さんに関するカンファレンス
医師たちの意見は
・産むと決めても次は産んだ後の心配が…
・初めての赤ちゃんってだけで未知との遭遇、疾患ある赤ちゃんだと更に不安
・特別に何かをするよりも、今は肩の力を抜いてもらう事が大切 …云々云々
サクラ「特別な子供の育児をするって意気込みよりも、『赤ちゃんが可愛い』 って気持ちが湧いてくる
ようなサポートをすることが大事かと思います」
サクラ「大切なのは、見守ることだと思うので」
善意の押し付けは、逆に相手を追い込んじゃう場合もあるしね。
…口で何かを言っても、届かない時もあるからね。
そんな時、外野の人間ができるのは、只見守る事だけ。
見守ってもらえてることが、時に救いや助けになる。
…まずは、見守ってもらえてるんだ、サポートしてくれる人がいるんだ、一人で悩まなくても良いんだ、と当人に気付いて貰えさえすればね。
■同期の二人 小松と武田
小松「助産師になるって決めた時にね、約束したんだ。お互いの赤ちゃんを取り上げよう、って」
武田「そ。私の赤ちゃんは、絶対、小松にしか取らせねぇ、って」
下屋「いいですよね…同期って」
って言う下屋が、何処となく寂しげ。
「お互いの赤ちゃんを取り上げる」約束。
自分の仕事に誇りを持っているからこそ言える台詞だし、相手を信頼しているからこそできる約束だよな。
小松と武田ってこういう関係性なんだよ、というシーン。単なる友人じゃない、仕事を通しての仲間で、同業の親友。親密な関係であっても、あくまで、『助産師という仕事』がそのベースにある。
そういや、武田って、小松さんが、子宮全摘してもう自分の子供を産むことが出来ない身体になったってこと、知ってるんだっけ?
…ま、知った所で武田さんなら、「それがどうした?この子はアンタの子でもあるんだろ?」 とか言いそうだ。
しっかしさー
「私もそうならないとは限らない」
って…うわぁ…、武田さん、自分でフラグ立てちゃだめだよー!
■同期の二人 サクラと四宮
四宮「サクラ…花、ありがとな」
サクラ「ううん。何も手伝えなくてごめんね?」
四宮「解ってる。休んでる暇なんかないだろ」
サクラの「ごめんね?」ってのが、なんか、可愛い(笑)
あの大変な時(#10参照)にもかかわらず、ちゃんと四宮父の葬儀に花を贈っていたサクラ。…流石サクラ先生…やることにそつが無い…明代さんや透子さんの事で大変だった頃なのに…
サクラ的に、もっと心身に余裕があったら四宮の傍に寄り添ってあげたかっただろうし、色々お手伝いもしたかっただろうし、せめてお線香の一本も上げに行きたかったのだろうけど。…まぁ、四宮がいないのにサクラまでペルソナ離れるわけにゃいかんよな…
そんなサクラの思いは四宮も承知してる。自分がペルソナを離れたことで一番負担をかけてしまったのはサクラだってことも。「休んでる暇なんてないだろ?」って台詞に、すっごく理解の色があったね。
その間も、助産師や看護師たちから次々にお呼びがかかるサクラ。少しでもサクラの負担を軽くしようと、四宮が代わってそれに対応する。
サクラを視線で制してLDRへ出ていく四宮。その背を無言で見送るサクラ。その時のサクラの顔がまた、何とも言えない複雑かつ絶妙な表情でねぇ。
父を亡くしたばかりの四宮への気遣いの色と同時に、またしても、何かに気付いて、何かを察して、何か解って、何かを悟って…っていうね…
■夫は妻が心配 でも妻はもう子供が最優先
ダウン症児の保育実績のある保育園を探してる透子さん。
ってか、保育園って…ああ、今は其処まで気を回さずにまずは元気な子を産むことだけ考えて…なんちゅう一般論は今の透子さんの耳には入らんのだろうな…。確かに先々考えれば心配だろうし、色々考えざるを得ないんだろうな、とは思うけどさぁ。
不安で心配だから色々調べて更に不安が増して…って言う悪循環。透子さん、頭の中でグルグル状態。どうにも頭でっかちになってそうです。ネット社会の情報過多の悪い面が出てる感じ。
で、そんな様子を見てる夫は、むしろ透子さんの方が心配。
子供の頃見たダウン症児のお母さんが皆疲れて見えた、って記憶が夫にとっては刺さった棘なんだな。マイナスイメージ。透子さんのことが大切だから、あんな風にさせたくない。まだお腹の中で今実際目に見えない「赤ちゃん」より、どうしても、今目の前にいる「透子さん」の事を案じちゃう。
母性が目覚めた女は、全てにおいて子供最優先(夫よりも)となるもんだけど。
本来なら誰よりも信頼し一番頼りにしたい『夫』が、自分の様に赤ちゃん最優先で物事考えてくれない。透子さんにとって、それはギャップだ。焦れったいだろう。不安も不満も増し増し〜だろう。
ペルソナでのカウンセリングで、
「たとえ夫と別れてひとりになったとしても、私はこの子をちゃんと育てなければ…」
なんて悲壮感すら漂わせてそう言ってるのを見ると、
駄目だよ〜頑張りすぎ〜肩肘張りすぎだよ〜もちょっと力抜きなよ〜弱音吐いても良いんだよ〜今からこれじゃそれこそ鬱になっちゃうよ〜…って心配になっちゃうな。自分で自分を追い込み過ぎだよ…
■同期の二人 下屋と白川
白川「あ、分かった、お前、寂しいんだろ?」
下屋「…はぁ!?」
白川「俺がいなくなるのが寂しいんだよな!?」
下屋「ふざけんな!寂しくなんかないよ!!」
とまぁ、結局、いつも通り憎まれ口の応酬で終わってしまった同期の二人。
去っていく下屋の背を見送る時の白川センセの表情がね、もう――
「やっちまった感」満載でさぁ…。
ああー、失敗したよねぇ…白川センセ (笑)
最後くらい、もっと素直におなりよ。出てってから後悔しないようにさ。
ま、ソレは下屋にも言えることだけどねー
■『知らないこと』 が一番相手を傷つける
サクラの勧めでダウン症児の母子が集まる施設へとやって来た透子さん夫婦。お供は向井と小松。
ここで出逢ったのが前話でも出てきたダウン症児の親子、木村さん家族。
そして始まる、子育てママ女子会。
木村「みんな知らない。知らないから色々言われることが勿論ある。それこそ親戚や友達にだって傷
つけられることはある。
木村「けどね、壮真が元気にこうやって遊んでることが大事。どんなに辛いこと言われるより、あの子
が元気ない事の方が辛いもの」
知ってほしい。まず最初に、見て、知って、それから解ってほしい。
受容を求めるのは、その後の話、なんだね。
■あんた一人じゃないよ
高山パパと木村パパ、お父さん二人の会話も良かった。
確かにありふれた一言なのかもしれないけど。
でも、迷ってる時、分からない時、困ってる時、大変な時
こんな風になってるのは自分だけじゃない、って直接言葉で(←コレ重要!)言ってもらえるのは何よりの助けだ。
それも、自分と同じ立場の父としての先輩から、だものね。
この世から性の違いが無くならない以上、性毎の役割の違いもなくならないんだろう。
だからこそ、同じ性・同じ立場にある人じゃないと言えない言葉ってのも必ずある。
高山さんと小松達の、ママ女子会のもそうなんだろうけど
単純に、同性からの言葉の方が受け入れやすく理解しやすい(場合も多い)からね。
■案ずるより産むが易し
見学を終えた高山さん夫婦に、小松と向井がアドバイス。
向井「不安になりすぎずにドーンと構えて。そしたら意外と、でっかい嵐が来てもどうにかなるもんで
す」
小松「傘を忘れて家を出ても、意外と何とかなるもんだしね」
透子「…はい」
ホント、そうだよね。
いや、お産やら妊娠やらに限らず、どんなことでもね。
遣る前からからビビってたら何もできない。
■赤ちゃんが気持ち良いお腹は 『良いお腹』
本日の透子さん、定期検診中。
エコー画像見てくすっと笑う透子さんに、サクラは「?」
サクラ「…うん? どうしました?」
透子「この子、元気だなぁと思って…(嬉しそうな笑顔)」
サクラ「(笑顔になって)…そうですね。高山さんのお腹、良いお腹ですね」
透子「え…?」
サクラ「羊水の中で、赤ちゃんが気持ちよさそうに動いてますよ」
「良いお腹」かぁ。産科のセンセってこういう褒め方するのかぁ。(笑)
表現面白い。視点も面白い。サクラなら普段から普通に言いそうだとも思うけど。
でも、透子さんにはホッとする言葉だろうなぁ。サクラにそう言われて、改めてエコー観る透子さんの表情がホント、つかえがとれたというか、重いものが消えた感じで。赤ちゃんの事が愛しい!って素直にそう思ってるのが判る。
これも、サクラ曰く 「赤ちゃんが可愛いって気持ちが湧いてくるようなサポート」 なんだね。
個人的には、透子さんだけじゃなくて、サクラもホント嬉しそうに微笑ってるから、なんだか私も嬉しい。前話が辛かったからねぇ、ホント…
その2へ
後半は、武田の出産と緊急事態、その決着
という感じの構成だった最終話。
所々にペルソナメンバーそれぞれの想いや関係性、過去エピソードが挟まれてて
ラストは、去る者残る者、皆それぞれがそれぞれの場所へ、決意も新たに旅立っていくという感じ。
形の上では「残る」こととなったサクラだって、新たなステージへと飛び立つのは同じ。
「一人じゃない」 「傍にいる」 「ここにいる」 「一緒にいる」
そんな創り手側のメッセージを強く感じたお話でもありました。
「人は必ず、誰かが傍にいて 誰かの傍にいる」
#9の、サクラの言葉を改めて思い出したり、ね。
それから
特に、3つの同期二人組の関係性について、現在過去未来がフォローアップされてた気もする
・サクラと四宮
・下屋と白川
・小松と武田
この3組ね。
では、2期最後のおまけレビュー
【#11 特にググッ!と来たシーン】
■サクラ、驚愕する その1
中国人観光客(しかも臨月)の緊急搬送→出産。担当するのはサクラと小松さん。
救急搬入口でストレッチャーに乗せられたままパニック状態で泣き叫ぶ妊婦さん。話すのは勿論中国語。つきそう旦那さんも中国語しか話せない。
小松「あー、ソーリーソーリー、アイ・キャント・スピーク・チャイニーズなのよ!ごめんなさいねー!」
と、ジャパニーズイングリッシュ丸出しで旦那に応じる小松と
サクラ「お母さん!赤ちゃん元気です!大丈夫!一緒に頑張りましょう!」
と日本語で、あくまでいつもの様に妊婦の顔を真っ直ぐ見て声をかけるサクラ。
LDRに運ばれた後も、ジェルネールを取る・取るなで分娩台の上で妊婦さん大暴れ。ネールつけてると指先挟んで酸素飽和度を測る機械(パルスオキシメーターというらしい)が付けられない…のだけど、なんせ言葉が通じないと説明も困難でね…
妊婦「●×△ま△k□j×◇う◎!」(訳:せっかく銀座でつけて貰ったのにぃ!)
小松「…何だって?」
サクラ「解らないですね…」
と、お手上げ状態。
英語の医学論文普通に読みこなし、医学書(勿論原書)バリバリ読み込んでたサクラ先生(2期#5参照)も、さすがに中国語は範疇外の様子。
其処へ、流暢な中国語と共に倉崎センセ登場。
倉崎「(中国語で) なら、指を切り落とすしかありませんね
妊娠中は何が起こるかわからない。それを承知で旅をしてたんでしょ?」
固まる中国人夫婦。サクラも小松も呆気にとられた顔
サクラ「……倉崎…中国語しゃべれるの…?」
倉崎「(平然と) はい。 …訳は聞かないでください」
小松・サクラ「……了解」「……うん、わかった」
謎の女・倉崎、再び! 果たして倉崎の過去に一体何が!?(笑)
そして、サクラと小松さんのシンクロが…(笑)
にしても、妊婦のマタ旅に、旅行先での緊急搬送と出産、お産時のネールかぁ。
うわぁ、すごくあり得そうな事態だ…っつか、これからどんどん増えていきそう、こういうケース。
■チームペルソナ 一致団結!
引き続き中国人妊婦のお産。
倉崎という通訳を得てサクラたちは再始動。
小松「よし!赤ちゃんの生まれ方は万国共通!頑張って行こ!」
全員「はいっ!」
わーい!細かい部分だけど、こーいうトコも好き!
すごくコウノドリっぽいよねー!
■サクラ驚愕する その2
まだまだ続く中国人妊婦のお産。
どうにもうまく下りてこない赤ちゃんに、難産の気配?…って辺りでタイミングよくやって来たNの先生。
その顔を見たサクラたちは全員びっくり。
サクラなんか ( ゚д゚)ポカーン ←まさにコレ
サクラ達「え?」
新井「…(チラリとそちらを見て無言で会釈)」
サクラ達「えええっ!? (と全員新井を凝視)」
サクラ「あ、新井先生…なんで…???」
新井「話はあとで。モタモタしないでお産に集中して下さい」
小松・サクラ「…はい」
クールにぴしゃり!の新井センセと、叱られて素直に「…はい」と声揃えるサクラ&小松がツボ
新井センセ、すっごく「らしい」なぁ!それに、サクラと小松さんのシンクロユニゾン再び(笑)
いいなぁ!こういうの好きだ。すっごくコウノドリっぽいなぁ!
にしても、嬉しい!最終話冒頭で復帰シーンが見られるなんて。
新井センセ、お帰りなさい! …返す返すも復帰回が最終回ってのがまことに以て惜しいけど!
でも、新井センセ、いい表情するようになったなぁ。#8でも感じたけど。
赤ちゃん見つめる新井センセの顔、すごく優しくて温かい。相変わらず美人だけど、2年前と比べて目元の険が取れたというか、雰囲気丸くなったね。
そして、そんな新井センセの様子を背後からそっと見つめるサクラの顔もすごく優しい…
■同期の二人 …の片割れ達の会話
下屋「同期の前向きな旅立ち…… 応援するしか、ないですし」
下屋「ただ――私が医者になってから――ううん、学生実習の時から、アイツが傍にいなかったこと、
ないんで」
サクラ「……うん…そうだね――」
学生の時からアイツが傍にいなかったことが無い
それは、下屋と白川の同期の二人だけの話じゃないね。
サクラと四宮も、同じだ。
ずっと一緒で、常に傍にいるのが当たり前だった二人。
サクラの返答までの間が趣深いよね
■別れの予感?
下屋「鴻鳥先生は、ずっと、ペルソナにいますよね?」
サクラ「……」
そう訊いてしまったのは、下屋自身が白川との別れに寂しさを感じているから
誰かに――サクラには、ずっとここにいてほしいと願っているからだね。
でも、サクラはそれに答えない。答えられない。
このカットのサクラの表情も、絶妙だなぁ…
先々自分がどうなるかなんて誰にもわからんよ。
明日自分が何処で何をやっているか、数年後自分が何処にいるのか…生きているのか。
そんなの、分かる人、いる? 確実に知る方法なんて、ある?
ましてや「ずっと」だなんて。
…ま、創り手側の視聴者焦らし作戦なのかもしれんけど(笑)。
■大切なのは、見守ること
ダウン症児を生むと決めた高山透子さんに関するカンファレンス
医師たちの意見は
・産むと決めても次は産んだ後の心配が…
・初めての赤ちゃんってだけで未知との遭遇、疾患ある赤ちゃんだと更に不安
・特別に何かをするよりも、今は肩の力を抜いてもらう事が大切 …云々云々
サクラ「特別な子供の育児をするって意気込みよりも、『赤ちゃんが可愛い』 って気持ちが湧いてくる
ようなサポートをすることが大事かと思います」
サクラ「大切なのは、見守ることだと思うので」
善意の押し付けは、逆に相手を追い込んじゃう場合もあるしね。
…口で何かを言っても、届かない時もあるからね。
そんな時、外野の人間ができるのは、只見守る事だけ。
見守ってもらえてることが、時に救いや助けになる。
…まずは、見守ってもらえてるんだ、サポートしてくれる人がいるんだ、一人で悩まなくても良いんだ、と当人に気付いて貰えさえすればね。
■同期の二人 小松と武田
小松「助産師になるって決めた時にね、約束したんだ。お互いの赤ちゃんを取り上げよう、って」
武田「そ。私の赤ちゃんは、絶対、小松にしか取らせねぇ、って」
下屋「いいですよね…同期って」
って言う下屋が、何処となく寂しげ。
「お互いの赤ちゃんを取り上げる」約束。
自分の仕事に誇りを持っているからこそ言える台詞だし、相手を信頼しているからこそできる約束だよな。
小松と武田ってこういう関係性なんだよ、というシーン。単なる友人じゃない、仕事を通しての仲間で、同業の親友。親密な関係であっても、あくまで、『助産師という仕事』がそのベースにある。
そういや、武田って、小松さんが、子宮全摘してもう自分の子供を産むことが出来ない身体になったってこと、知ってるんだっけ?
…ま、知った所で武田さんなら、「それがどうした?この子はアンタの子でもあるんだろ?」 とか言いそうだ。
しっかしさー
「私もそうならないとは限らない」
って…うわぁ…、武田さん、自分でフラグ立てちゃだめだよー!
■同期の二人 サクラと四宮
四宮「サクラ…花、ありがとな」
サクラ「ううん。何も手伝えなくてごめんね?」
四宮「解ってる。休んでる暇なんかないだろ」
サクラの「ごめんね?」ってのが、なんか、可愛い(笑)
あの大変な時(#10参照)にもかかわらず、ちゃんと四宮父の葬儀に花を贈っていたサクラ。…流石サクラ先生…やることにそつが無い…明代さんや透子さんの事で大変だった頃なのに…
サクラ的に、もっと心身に余裕があったら四宮の傍に寄り添ってあげたかっただろうし、色々お手伝いもしたかっただろうし、せめてお線香の一本も上げに行きたかったのだろうけど。…まぁ、四宮がいないのにサクラまでペルソナ離れるわけにゃいかんよな…
そんなサクラの思いは四宮も承知してる。自分がペルソナを離れたことで一番負担をかけてしまったのはサクラだってことも。「休んでる暇なんてないだろ?」って台詞に、すっごく理解の色があったね。
その間も、助産師や看護師たちから次々にお呼びがかかるサクラ。少しでもサクラの負担を軽くしようと、四宮が代わってそれに対応する。
サクラを視線で制してLDRへ出ていく四宮。その背を無言で見送るサクラ。その時のサクラの顔がまた、何とも言えない複雑かつ絶妙な表情でねぇ。
父を亡くしたばかりの四宮への気遣いの色と同時に、またしても、何かに気付いて、何かを察して、何か解って、何かを悟って…っていうね…
■夫は妻が心配 でも妻はもう子供が最優先
ダウン症児の保育実績のある保育園を探してる透子さん。
ってか、保育園って…ああ、今は其処まで気を回さずにまずは元気な子を産むことだけ考えて…なんちゅう一般論は今の透子さんの耳には入らんのだろうな…。確かに先々考えれば心配だろうし、色々考えざるを得ないんだろうな、とは思うけどさぁ。
不安で心配だから色々調べて更に不安が増して…って言う悪循環。透子さん、頭の中でグルグル状態。どうにも頭でっかちになってそうです。ネット社会の情報過多の悪い面が出てる感じ。
で、そんな様子を見てる夫は、むしろ透子さんの方が心配。
子供の頃見たダウン症児のお母さんが皆疲れて見えた、って記憶が夫にとっては刺さった棘なんだな。マイナスイメージ。透子さんのことが大切だから、あんな風にさせたくない。まだお腹の中で今実際目に見えない「赤ちゃん」より、どうしても、今目の前にいる「透子さん」の事を案じちゃう。
母性が目覚めた女は、全てにおいて子供最優先(夫よりも)となるもんだけど。
本来なら誰よりも信頼し一番頼りにしたい『夫』が、自分の様に赤ちゃん最優先で物事考えてくれない。透子さんにとって、それはギャップだ。焦れったいだろう。不安も不満も増し増し〜だろう。
ペルソナでのカウンセリングで、
「たとえ夫と別れてひとりになったとしても、私はこの子をちゃんと育てなければ…」
なんて悲壮感すら漂わせてそう言ってるのを見ると、
駄目だよ〜頑張りすぎ〜肩肘張りすぎだよ〜もちょっと力抜きなよ〜弱音吐いても良いんだよ〜今からこれじゃそれこそ鬱になっちゃうよ〜…って心配になっちゃうな。自分で自分を追い込み過ぎだよ…
■同期の二人 下屋と白川
白川「あ、分かった、お前、寂しいんだろ?」
下屋「…はぁ!?」
白川「俺がいなくなるのが寂しいんだよな!?」
下屋「ふざけんな!寂しくなんかないよ!!」
とまぁ、結局、いつも通り憎まれ口の応酬で終わってしまった同期の二人。
去っていく下屋の背を見送る時の白川センセの表情がね、もう――
「やっちまった感」満載でさぁ…。
ああー、失敗したよねぇ…白川センセ (笑)
最後くらい、もっと素直におなりよ。出てってから後悔しないようにさ。
ま、ソレは下屋にも言えることだけどねー
■『知らないこと』 が一番相手を傷つける
サクラの勧めでダウン症児の母子が集まる施設へとやって来た透子さん夫婦。お供は向井と小松。
ここで出逢ったのが前話でも出てきたダウン症児の親子、木村さん家族。
そして始まる、子育てママ女子会。
木村「みんな知らない。知らないから色々言われることが勿論ある。それこそ親戚や友達にだって傷
つけられることはある。
木村「けどね、壮真が元気にこうやって遊んでることが大事。どんなに辛いこと言われるより、あの子
が元気ない事の方が辛いもの」
知ってほしい。まず最初に、見て、知って、それから解ってほしい。
受容を求めるのは、その後の話、なんだね。
■あんた一人じゃないよ
高山パパと木村パパ、お父さん二人の会話も良かった。
確かにありふれた一言なのかもしれないけど。
でも、迷ってる時、分からない時、困ってる時、大変な時
こんな風になってるのは自分だけじゃない、って直接言葉で(←コレ重要!)言ってもらえるのは何よりの助けだ。
それも、自分と同じ立場の父としての先輩から、だものね。
この世から性の違いが無くならない以上、性毎の役割の違いもなくならないんだろう。
だからこそ、同じ性・同じ立場にある人じゃないと言えない言葉ってのも必ずある。
高山さんと小松達の、ママ女子会のもそうなんだろうけど
単純に、同性からの言葉の方が受け入れやすく理解しやすい(場合も多い)からね。
■案ずるより産むが易し
見学を終えた高山さん夫婦に、小松と向井がアドバイス。
向井「不安になりすぎずにドーンと構えて。そしたら意外と、でっかい嵐が来てもどうにかなるもんで
す」
小松「傘を忘れて家を出ても、意外と何とかなるもんだしね」
透子「…はい」
ホント、そうだよね。
いや、お産やら妊娠やらに限らず、どんなことでもね。
遣る前からからビビってたら何もできない。
■赤ちゃんが気持ち良いお腹は 『良いお腹』
本日の透子さん、定期検診中。
エコー画像見てくすっと笑う透子さんに、サクラは「?」
サクラ「…うん? どうしました?」
透子「この子、元気だなぁと思って…(嬉しそうな笑顔)」
サクラ「(笑顔になって)…そうですね。高山さんのお腹、良いお腹ですね」
透子「え…?」
サクラ「羊水の中で、赤ちゃんが気持ちよさそうに動いてますよ」
「良いお腹」かぁ。産科のセンセってこういう褒め方するのかぁ。(笑)
表現面白い。視点も面白い。サクラなら普段から普通に言いそうだとも思うけど。
でも、透子さんにはホッとする言葉だろうなぁ。サクラにそう言われて、改めてエコー観る透子さんの表情がホント、つかえがとれたというか、重いものが消えた感じで。赤ちゃんの事が愛しい!って素直にそう思ってるのが判る。
これも、サクラ曰く 「赤ちゃんが可愛いって気持ちが湧いてくるようなサポート」 なんだね。
個人的には、透子さんだけじゃなくて、サクラもホント嬉しそうに微笑ってるから、なんだか私も嬉しい。前話が辛かったからねぇ、ホント…
その2へ